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提供: CDSIA
イブン・アラビー学派文献目録データベース (CDSIA)
Catalog Database for the Printed Books of the School of Ibn ʻArabī
Collected in Japanese Libraries
本データベース (CDSIA) は、イスラームの代表的スーフィーであるイブン・アラビーおよび彼の影響を受けた人々(併せてイブン・アラビー学派 / School of Ibn ʻArabī: SIA と呼ぶ)の著作に関する情報を学術調査・学術研究の振興及び教育活動のために提供する目的で作成されている。データベースの対象は、主に日本国内の公的機関に所蔵されているイブン・アラビー学派関連の刊本(校訂・翻訳・研究書)である。
CDSIAは学術的データベース・書誌目録として以下の特徴をもつ。
- 「学派」という見えづらい対象を刊本という具体的なもので視覚化した。
- 研究者の立場からデータベースが構築されており、刊本・所蔵情報だけでなく、研究に資する、著者や作品の情報にもアクセスできる。
- 複数の言語をまたぐ分野のデータベースで実現例の少ない現地語表記方式を採用し、多言語データベースを構築した。
- 刊本を著者に直接帰属させるのではなく、著者の作品がもつ各種属性(自著、注釈、翻訳)によって分類することで、作品相互の関係にもとづく刊本間の相互参照を可能にした。
- 従来の書誌目録は刊本ベースで整理を行うため、刊本に複数作品が含まれている場合に、その個々の作品に関する情報を扱うことが困難であった。CDSIAは作品に刊本を帰属させることによってこの難点を克服した。
- 上記のような多層的データ(著者→作品→刊本→所蔵)の相互参照を可能にするためにMediaWikiを使用した。
- CDSIAは従来のオンライン型データベースと書籍型書誌目録の中間のものを狙っている。従来のオンライン型データベースは検索に強みを持つが前後の情報に全くアクセスできなかった。それに対して書籍は前後の情報を見やすいが検索に難があった。CDSIAでは、検索能率を上げるとともに前後の情報(ある著者の作品群、およびある作品をあつかった刊本群)が目に入るよう工夫している。これはユーザーである研究者の立場からの要請にもとづく。
京都大学イスラーム地域研究センター (KIAS) から2010年3月に刊行された『イブン・アラビー学派文献目録』(Kyoto Series of Islamic Area Studies 4)に記載された情報をもとに、文部科学省委託事業「特色ある共同研究拠点の整備の推進事業」(イスラーム地域研究)の一環としてこのデータベースは構築された。なおデータの作成・更新はNIHUプログラム「イスラーム地域研究」京都大学拠点および平成21年-23年度科学研究費補助金基盤研究 (B) 「オスマン朝期イスラーム思想研究――中世イスラーム思想の全体的解明を目指して」の成果の一部である。
データの基本的対象である刊本は今後も新たに刊行され続けるため、CDSIAは完結したものではなく、データは逐次更新される。
収録件数は2010年10月1日付で以下の通り。
- イブン・アラビー学派として立項した著作家、112名。 → 著者一覧(没年順)、著者一覧(ABC順)
- 上記著作家による作品、1159点。 → 作品一覧(著者没年順)
- 上記作品の注釈書、校訂、翻訳の刊本、および上記著作家のうち61名に関する研究書、2777点。
注意事項
- MediaWikiは不特定多数の人間が書き込みを行うことを前提としたソフトですが、専門的なデータベースという性格上、利用者は編集できず閲覧だけできるようにしています。
- データ作成の方針に関しては「CDSIAデータについて」をご覧ください。
- 書誌情報を記す際には、刊本に記されているアラビア文字、ラテン文字、漢字(かな)をそのまま使用しています。検索窓にはどの文字を入力しても検索できますが、たとえばアラビア語で入力した場合にはラテン文字の書誌は検索結果にあらわれない点にご注意ください。こうした不具合を解消するために、著者一覧(没年順)、著者一覧(ABC順)、作品一覧(著者没年順)を用意しました。各一覧表の使い方はそれぞれの冒頭をご参照ください。
- CDSIAを使いこなすためにはユーザーズガイドをご覧ください。
- ページは著作家ごとに作成されていますが、著作家の作品が多数に及ぶ場合には複数ページにまたがることもあります。
- 書籍版『イブン・アラビー学派文献目録』と対照させるために、各書誌には書籍版と同じ作品番号・刊本番号を附しました(新規追加データはこの限りではありません)。