Muhibb Allah Allahabadi

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[59] Muḥibb Allāh Allāhābādī (Ilāhābādī) (d. 1058/1648)
محب الله مبارز اله آبادي‏

ムヒッブッラー・イラーハーバーディー Muhibb Allah Allahabadi / Ilahabadi

996/1587年に北インドのアッラーハーバード近郊で生まれる。青年期以降、修業のためにデリーなどを遍歴した後、ルーダウリーでチシュティー教団の分派であるサービリー教団のシャイフに弟子入りした。その後アッラーハーバードに居を構え、亡くなるまでの20数年を同地で過ごした。多数の作品を著したが、学術目的の使用に耐えうる校訂テキストはほとんど出版されていない。

彼は、『叡智の台座』(Fuṣūṣ al-ḥikam)や『マッカ啓示』(al-Futūḥāt al-Makkīya)から直接に思想的影響を受けたと推定されている。『叡智の台座』の注釈『台座の飾り』(Taḥliya al-Fuṣūṣ)や、『選良たちの信仰儀礼』(‘Ibādāt al-khwāṣṣ)を始めとする『マッカ啓示』の注釈をペルシア語で著した他、『選良たちの規則』(‘Aqā‘id al-khwāṣṣ)といったアラビア語作品も残されている。また、ダーラー・シュコーとの書簡での問答も記録されている(Rizvi, A History of Sufism in India vol. 2, pp. 139–142)。(二宮 文子)

参考文献
Rizvi, S. A. A. A History of Sufism in India 2 vols. New Delhi: Munshiram Manoharlal, 1983.


[59-R] 研究書

§ [59-R]

◆ (1794 ) MI-Research-1 =BA85956212
Lipton, G.A. Muḥibb Allāh Ilāhābādī's The equivalence between giving and receiving : avicennan neoplatonism and the School of Ibn ʿArabī in South Asia. Ann Arbor, Mich. : UMI Dissertation Services, c2007. vii, 127 p.

  • 所蔵: 明院大横図