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[103]　İsmail Fenni Ertuğrul (d. 1946)
إسماعيل فني أرطوغرول‏

イスマイル・フェンニー・エルトゥールル　Ismail Fenni Ertugrul

オスマン朝末期から共和国期にかけての哲学者、音楽家。

現在ブルガリア領内のタルノヴォで1855年に生まれた。生地で中等教育までを終えたのち、メドレセでアラビア語を学ぶ。その後会計学を学び、音楽にも携わった。故郷がロシアに占領されるとイスタンブルに出て、財務省勤務を皮切りに官吏の道を歩む。官吏として働く傍ら、高等学校に入りフランス語と英語を学んだ。役人勤務から退いたあとは著述に専念し、また作曲活動にも従事し続けた。

唯物論哲学に敵対し、西洋の思想家に依拠しながら批判した。代わりに彼が選んだのが存在一性論であり、これによって自らの哲学を体系化した。イブン・アラビー学派最後の代表者とされる所以である。また社会生活の基盤に倫理を置き、西洋哲学における倫理学を導入した場合には国民の統一が損なわれると主張した。『存在一性論とムフイッディン・アラビー』（Vahdet-i vücûd ve Muhyiddin-i Arabi）では、存在一性論と汎神論が異なったものであることを示した。（今松 泰）

[103-1]　ازالۀ شکوک‏

§ [103-1] IE-1

《校訂》

◆ (2519 ) IE-ZS-1 =BA79969901
اسماعيل فنی. کتاب ازالۀ شکوک. استانبول : اورخانيه مطبعەسی، ١٩٢٨. ٢٤٣ ص.‏‏

• 所蔵: 東洋文庫