東長靖先生がウスキュダル大学にて特別講義を行いました

【Date】October 21st, 2019
【Venue】The University Senate Meeting Hall, Üsküdar University
【Speaker and Titles】
TONAGA Yasushi
“Japanese Studies on Sufism”
“Ethics and Mysticism in the Fanā’ Theory”
“Taking-off Shoes: According to Abdullah Bosnevi”
 なお、講義の様子はウスキュダル大学HPにも掲載されました。
https://uskudar.edu.tr/en/icerik/4516/prof-yasushi-tonaga-lectured-at-uskudar-university
動画はこちら
https://www.youtube.com/watch?v=niqkdqZaLrw&feature=youtu.be

2019年度第3回KRセミナーを開催しました

2019年度第3回KRセミナー”Transmission of Spiritual Knowledge from Arabia to Northwest China: Ma Laichi Abu al-Futuh al-Sini and his Huasi Menhuan Sufi Order”を開催しました。


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Date & time: 25th September, 2019, 15:00 -17:00
Speaker: Dr. Florian Sobieroj (Institut für Orientalistik, Indogermanistik, Ur- und Frühgeschichtlicher Archäologie, Friedrich-Schiller-Universität Jena)
Title: “Transmission of Spiritual Knowledge from Arabia to Northwest China: Ma Laichi Abu al-Futuh al-Sini and his Huasi Menhuan Sufi Order”
Venue: Institute for Research in Humanities, the Main Building (1F Seminar Room), Research Bldg. No. 4, Kyoto University
Language: English
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【講演会報告】
フローリアン・ソビーロイ(Florian Sobieroj)氏に、ドイツのゲッティンゲン自然・人文科学アカデミー主催の、東洋写本カタログ化プロジェクト、KOHD (Union Catalogue of Oriental Manuscripts in German Collections)についてご紹介いただいた後、中国西北部のスーフィー教団、華寺門宦についてご講演いただいた。氏は、まず、華寺門宦の創始者、馬來遅の経歴について話された。とくに彼がメッカで師事した、Muhammad ibn Ahmad ibn ‘Aqilaの道統や学統(ナクシュバンディー、シャーズィリー、カーディリーの道統、ハディース学統、イブン・アラビー学統)を、ドイツ所蔵のアラビア語写本史料などにもとづいて明らかにし、加えて後者が前者に発給したイジャーザ(免許皆伝・布教許可書)について解説された。このイジャーザは、中国の民間所蔵史料であり、氏が偶然に発見したものだという。また、馬來遅がメッカで師事したその他のムスリム学者たちの素性、中国帰国後の馬來遅の足取り、彼とジャフリーヤ教団の創始者、馬明心との関係を、先行研究やジャフリーヤのアラビア語聖者伝(Kitab al-JahriManaqib)によって説明された。最後に、MinsharMada’ihMawludといった、華寺やジャフリーヤで使用されている祈祷書についても、解説を加えられた。総じて、氏のご講演は、従来史料的な限界から停滞していた、中国イスラームとヒジャーズのウラマー・ネットワークとの関係に関する研究を一歩前進させる、大変貴重なものであった。

(文責:中西 竜也 京都大学人文科学研究所)

 

2018年度第4回KRセミナーShahzad Bashir先生講演会を開催しました

【日時】2018年12月11日(火)16時~18時

【場所】京都大学吉田キャンパス本部構内総合研究2号館4階第一講義室(AA401)

【発表者】Shahzad Bashir (ブラウン大学)

【タイトル】“Journeys among the Living Dead of Tabriz: A Sufi Shrine Guide from the Sixteenth Century”

【共催】科学研究費補助金・基盤研究(A)「イスラーム国家の王権と正統性」、京都大学ケナン・リファーイー・スーフィズム研究センター(KR)、東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所中東イスラーム研究拠点(MEIS)、京都大学イスラーム地域研究センター(KIAS)、上智大学イスラーム研究センター(SIAS)、科学研究費補助金・基盤研究(A)「イスラーム神秘主義の構造的理解-スーフィズム・タリーカ・聖者信仰複合現象の解明」、科学研究費補助金・基盤研究(B)「地中海周辺地域における聖者・聖遺物崇敬の人類学的研究」

2018年度第3回KRセミナーNile Green先生講演会を開催しました

【日時】018年12月6日(木)15時~17時

【場所】京都大学吉田キャンパス本部構内総合研究2号館4階第一講義室(AA401)

【発表者・タイトル】Nile GREEN (カルフォルニア大学ロサンゼルス校) “From Sufi Establishment to Salafi Reform: Reflections on Writing a History of Sufism”

 

【共催】京都大学ケナン・リファーイー・スーフィズム研究センター(KR)、京都大学イスラーム地域研究センター(KIAS)、上智大学イスラーム研究センター(SIAS)、科学研究費補助金・基盤研究(A)「イスラーム神秘主義の構造的理解-スーフィズム・タリーカ・聖者信仰複合現象の解明」、科学研究費補助金・基盤研究(B)「地中海周辺地域における聖者・聖遺物崇敬の人類学的研究」